雑多

ヘタノヨコズキ

X79-SS "IVY BRIDGE OVERDOSE"

皆さんは考えたことがあると思います

小さいマシン(mATX)でいっぱいコアを積みたいなと

そしてそれはRyzen 9がかなえてくれました

 

しかしもし...

たったの2万円で...

mATXに24コアを積めてしまうとしたら....?

 

X79-SSとは

そういうのを叶えてくれたへんたいマザボです。

中国の強火のオタクが作った「ぼくがかんがえたさいきょうのX79マザーボード」。

後にも先にもmATXでDual Socketは世界でコレ一枚なはず(VIAのEdenが2個オンボで乗ってる板とかを除けば)

こちらです

今気づいたけどQCシールが23/2なのでバリバリの現行製品っぽい(撮影が23/3頭)

はい、買いました 今年一番の買い物だったと思います

ブロック図はこちら、あまりにもふざけています

X79-SSにはマニュアルなどという軟弱なものは存在しないので起こした

解説付き

作った人にインタビューしたい

 

今回はこいつと出会うまで・入手するまで・手懐けるまでをまとめてみます。

ておくれたやつが作ったておくれたマザーボードとておくれの出会いの物語(適当)

 

出会い

あれは確か2021年ごろだったと思うんですけど、まあいつものごとくAliExpressを漁っていてですね、何やら最近Dual X79板が小さくなってきてるじゃないかと

今見ても割と堅実な構成 今も売ってるのでX79 Dualデビューにちょうど良いと思います

ご覧のように縦幅はもう既にmATXを下回っていて、奥行きがE-ATXサイズです

ここで僕は思ったわけです

いい感じの画像がなくプロフのスクショを撮った様子 VRChatの写真だとわからん人多いだろうし…

もし、mATXになれば、スリムケースにも乗るので、前代未聞のマシンが…

いつか来るであろうその日は意外と早く来ました。シレっと20000円台でAliExpressに現れたのは今回主題であるX79-SSです。

この強烈な構成を初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません…

発売当初から変わらない胡散臭い商品説明画像 よく見たらv3.0なので自分のv3.2より古いっぽい 1.xと2.xはどこに行ったのか

が、当時まだ僕は学生で(ロクにアルバイトもしていなかった)こんなものを買う金はなく…(スリムケースも持ち合わせがなかった)Dual、ましてや割高なmATXなど買えるわけもなく、いったんここでX79-SSを追いかける時代は終わります。

 

そして購入へ

時は経ち自分も社会人に。そんな折に突然友人から譲ってもらったのがこちらのケースです。

友人は俺より一枚上手なのでこれをTaobaoで買ったらしい、猛者

これね~mATXが入るんですよね~~~

ってことは?

X79-SSが入っちゃうんですよね~~~~~~~~

24C48T、現状のメインストリームソケットでは不可能かつ前代未聞のmATX Dualがこのスリムケースに!!!!!

X79-SSでイカれたマシンを組んでやるという決意が固まった瞬間でした。

(直前に32GBのRDIMMを100円/本で4本手に入れていて、すぐ64GBにできるのも決め手のひとつだった)

 

散財、冬ボの向こうに

というわけで何はなくともまず散財です、AliExpressで大量に発注!

社会人プロテインパワー

CPUはVRMを見て日和ったので(結局後に2696 v2をセットで買うことになるが)8C16T/95Wな2640 v2をチョイス。

マザボはなんか一番安いセラーで買いました。

~2週間後~

変なセラーで買うのはやめましょう

というわけで買いなおしたのが冒頭の画像というわけでした。

 

奮闘

さて届いてからというものまず手懐けるのが大変です(いろいろ)

事前に発注しておいたトップフロークーラーがデカすぎてつかない(!)

というわけで知り合いに3Dプリントで急遽マウンタを刷ってもらってキメラ構成で検証開始です

ぼやっとさんありがとうございました 今度Windowsミレニアム定食おごるのでAM4マザーの件は勘弁してください

オレンジのクーラーを2個買っていた 両方につけようとすれば激突するのは見ての通りである
ところでこのオープンフレームも友人が中華通販で買ったやつです

問題その1 SATAが死んだ

文字通りです。買って1週間で何も認識しなくなりました。

というわけでメインマシンから下したNVMeにスイッチ。ただでは転ばんよ!

 

問題その2 冷えない

あ た り ま え 体 操

買いました。

人生で一番財布のひもが緩んでいた時期

2696 v2もキメて合計8000円強なり。

 

なんやかんやでベンチ台の上ですらまともに動いたのは4月のこと…

2640 v2の構成でOCCTも通ったので、やっと本番です。

現代で言うとだいたいR5 3600とか5500ぐらいのマルチ性能 なおあっちは6コアでこっちは16コアです

そして伝説へ

さて、ここまで来たらあとはSGPC K59にねじ込んでr/sffでイキるだけです。

(ここでひっそりとCPUが2696 v2に刺し変わっている、OCCT通らんがまあよし)

一気に倍の性能へ R9 3900Xよりちょっと低いぐらいです(なおコア数は3900Xの倍)

が…

問題その3 電源

これは当初より認識してはいた、220Wで足りるわけないんだよな、CPUだけで260Wじゃボケ

小さいししゃーない

で、未来まで見通してもこのマシンでしか使わなさそうなこの電源に白羽の矢が立ったんですが、高いんですよね…

マザー到着からここまで3か月弱である

買ったんですけどね…

多分次期メインマシンはこの電源になってると思います。

問題その4 入らん

入りません。ケースの説明が嘘ついてました

ライザーも買ったやつ合わなかったりでてんやわんやな様子

若干薄いファンを買いました。(25mm⇒20mm)

DELTA帝国万歳!こういうマシンはうるさいのも一種のステータスである(電源の静音化もあえてやっていない)

結局後になってもうちょっと薄いのを買いました

なんかのCPUクーラーのリペアパーツっぽかった(謎のネジが付属)

完成(1)

8L未満のDual Socketマシンはどうも世界初/唯一っぽい(というかmATXでのDualが世界でこいつしかないので自動的に世界最小ビルドになる)
ちなみにこの画像の撮影日は23/6/2、初回パーツ発注は1/31なのでここまで4ヶ月である

できた~~~~~~~~~~~~(グラボはお茶を濁すようにHD7750)

使い道無さすぎ!!!!!!!

 

あ、そういえばあのグラボ買おうとしてたんだった、無くなる前に買わないと

@大須の赤門のスガキヤ 対面はさっきから頻出してる友人 いつも車運転してくれてありがとう

完成(2)

ReBarUEFIで性能もばっちりです(なおA380自体がげふんげふん)

できた~~~~~~~~~~~~

8割ゴミでできてます(2割は電源/SSD/CPUファン/ケース)

 

完全に自己満足すぎておもろい(いくらかけたんだこのマシンに)

 

書き漏れたその他問題点:

・オーディオがまともに鳴らない

・フロントUSBヘッダが全部だめ

 

この後r/sffのDiscordに投げてイキったのでベンチ台に下してビルドマシンになりました。

まんぞく。(ファンも調整したらまともに各種ビルド通るようになりました)

AV1エンコーダーがそびえたつベンチ台

余生

12V/2.5A 6000rpm 俺に触れると怪我するぜ(物理) DELL専用コネクタなので変換アダプタを作って発注済み(ファンガード含めたパーツ到着待ち)

部品が届いてないのでまだ取り付けれないけどガチビルドマシンになる予定です。乞うご期待!!

 

まとめ

・ちょっと高くてもまともなセラーから買おう

・ネタマシンを組んでいるときは現時点での投資総額を計算しないようにしよう

・小型ビルドマシンを組みたい人以外はX79-SSは買うな

 

以上、IVY BRIDGE OVERDOSEでした。皆様も良き中華ライフを!

 

これはsmhn Advent Calendar 2023 10日目の記事でした。

昨日は喪女さん、明日はぽんこつさんです。

 

おまけ:

【マシン(K59搭載時)総額】

X79-SS \13.411-

E5-2696 v2 x2 \2,211 x 2 = \4,422-

クーラー \2,176 x 2 = \4,352-

ファン \1,359 x 2 = \2,718-

メモリ \100 x 2 = \200-

ライザーケーブル \2,482-

EPS分岐 \318-

電源 \10,976-

(グラボ \22,000-) (使いまわし目的で買ったので含めない)

総額 \38,879-

 

【買ったけど使わなかったパーツ】

ファン \955 x 2 = \1,910-

CPUクーラー \304 x 2 + \990(送料) =  \1,598-

E5-2640 v2 x 2 \999 x 2 = \1,998-

合計 \5,506-

全パーツ合計 \44,385-